双葉文庫から出されている初文庫化作品集。
前作の「失踪」 に続く第2弾です。
こちらには「濁った陽」「断崖」「よごれた虹」
「粗い網版」「骨折」の5編が収められています。
後半は中だるんでしまい、読み飛ばしてしまいました・・・(汗。
ということで、前半の2作を紹介しますネ。
一番面白かったのは「濁った陽」。
文庫本の約半分を占める中編で、
まるで火曜サスペンス劇場を見てる気分になれます(笑。
一人の作家とその助手の女性が素人探偵となり、
ある汚職事件の真相に迫るというあらすじ。
真実を闇に葬るために自殺と見せかけられた殺人事件の謎に迫り、
巧妙なトリックとその謎解きの進展にどんどん惹き込まれました。
そして「断崖」はかなりエロい作品です。
っつーか、こんなことありえない!って思う。
え?え?ウソ?そんなのアリ?って思わず呟いちゃいます(笑。
舞台は北海道の観光地。その宿泊所に勤める老人が
自殺志願の女性の命を救うところから物語は始まります。
なんかすごくイイ話っぽいでしょ?
でもネ、魔が差すっていうことが本当にあるんですネ。
老人が犯した過ちと、実直がゆえに苦しんだ悲劇を描きます。
マジ、エロいよ~。
さ、次は何読もうっかな~♪