松本清張はワタシの好きな作家の一人。
一時期は松本清張ワールドにどっぷり浸かっていたことも。
双葉文庫から出されている初文庫化作品集が発売されていたので、
まずはその第1弾を購入~。
改めて松本清張の作品に触れてちょっと驚きました。
今から半世紀も前に書かれていたんですネ、
現代のミステリー界をリードする横山秀夫のような作品が!
さすがです。
この本には「草」「失踪」「二冊の同じ本」「詩と電話」という
4編の傑作短編ミステリーが収められています。
前半2編は、確かに文庫になり損ねちゃった観がして(笑
あんまり面白くなかったんですけど、
後半2編はわりと惹き込まれました。
「二冊の同じ本」は偶然手に入れた二冊の古本をめぐる物語。
びっしりと書き込みがされた二冊の古本。
その持ち主をたどってみると、どちらも同じ持ち主のものであり、
その書き込みは二冊を併せて初めて完璧な一冊となることが判明する。
なぜ彼は同じ本を二冊も持っていたのか?
彼の生前の謎に迫る、読み応えのある作品でした。
「詩と電話」はある小さな街に異動になった新聞記者を主役にしている。
そこにはいつもスクープを連発する新聞記者小林の存在が。
なぜ小林はスクープを連発出来るのか?
時には警察よりも早くネタを掴むことが出来るのは何故か?
小さな街の新聞記者の謎に迫る作品です。
う~ん、第2弾も読んでみようかな。
アタリハズレがありそうでちょっと勇気いるけど(笑。