大学時代の同僚に「リリー・フランキーの東京タワーが面白いよ」と薦められた。
今まで「ふぅん、東京タワーまだ一位だよ、人気あるんだー」って思ってた程度で、
あんまり読もうという気になれなかったんだけど、
久しぶりに会った彼が素敵になっていて、
素敵マジックに魅せられるがまま読んてみた。
恥ずかしながら、ワタシ、リリーさんのことをこれっぽっちも知らなくて
てっきりフランス人だと思っていた(笑。
その思い込みのまま読み始めたため、
あまりにも流暢なリズム感あふれる博多弁にはびっくり。
ぴりっと気の利いたツッコミに電車の中で何度も噴き出しながら、
このフランス人がスゴイのか、
それともこれを通訳した人がよっぽど優秀なのね、と勝手に関心していた。
(のちにリリーさんの本名は中川雅也さんだと知ることになる)
とまぁ、最初はクスクス笑いながら読んでいたのだけど、
リリーさんの筑豊での少年時代から、上京、貧乏っぷり溢れる東京生活、
そして母の闘病に至るまで、リリーさんのオカンとオトン、
そして家族の愛をふんわりと感じることの出来るとてもよい一冊でした。
私は両親も健在で、笑ったり泣いたりしながら家族に囲まれて生活しているけれど、
その家族の存在を、そのありがたさを、改めて実感した感じ。
やっぱりちょっと泣いちゃいました。電車の中で(笑。
というわけで、まだ読んでないアナタもアナタも、
まぁだまされたと思って読んどきんしゃい。